
自分のPCを実際に調べて、比較してみた。
上の画面ショットの通り、自分のPCの環境を実際に調べて、比較してみました。容量が足りなくなっては買い足ししてきたので、たまたま、いろんな種類のストレージが一覧で比較できる状態だったのでやってみました。
結論!
● スピードは「m.2 SSD増設」が圧倒的。編集エリアに最適。
● カメラからの取り込み先には、スピードも速く追加も簡単な「外付けSSD」がおすすめ。
● 過去データの保存には、遅いけど安くて大容量の「HDD」がおすすめ。
● USBメモリーは受け渡し専用と割り切るべし。
1)初めからパソコンに内蔵されている m.2 SSD は死ぬほど速い。★★★★★
ここが無尽蔵に使えるなら、なんの心配もいらないのですが、一般的に売られているパソコンの m.2 SSD はたいてい256GB~512GBが中心ですよね。256GBの場合、Windows自体やインストールされたソフト、その他でだいたい半分くらいは使っていると思いますので、数百枚~のタイムラプス用のRAWデータやTIFFデータを扱うなると、すぐに数10~100GBくらいは使ってしまうので、ここでやりくりするのはなかなか現実的ではありません。
2)もし、m.2 SSD が増設できるパソコンなら、迷わず選ぶべき。★★★★★
もし、増設できるパソコンなら、迷わずこいつを増設するのがおススメです。容量当たりの価格は1TB:10,000円(Amazon)くらいでした。HDD の4倍くらいしますが、後述の SSD や USB メモリーと同じ価格帯にもかかわらず、スピードは段違いです。最新の規格のものはもっと速いでしょう。ここで編集すると、とても幸せな環境になると思います。
ただし、PCに増設できるとしてもせいぜいあと1個だけ、という場合がほとんどだと思いますので、予算が許せば2TBあたりを買っておくと後悔しないかもしれません。私は1TBのタイプを買ったので、現在、絶賛後悔中です。なので、この記事を書いています。
また、増設できないパソコンの場合は、5)の外付けSSDがおススメです。

3)USBメモリーはHDDより遅かった!あくまでデータの受け渡し用。★
USBメモリーは256GB増やすのに2,500円くらいだったので、必要な容量だけ少額で増やせてお財布にも優しいので当初利用していたのですが、とにかく遅くてストレスでした。まさかHDDより遅いとは思っていませんでした。もしUSBメモリーをストレージにしようとお考えの場合、少なくともHDDにした方が、多少は早いですし、容量は大容量で安心です。

4)SDカードはそれなりに早い。★★★
カメラに入れてあるやつを PC に刺した状態で計測した結果です。4K mov 形式の動画にも使える結構早いタイプのもので、額面の170MB/sは無理でしたが、それでも100MB/s近くでています。これはAmazonで見つけた安くて速いやつで、たしか256GB / 3,000円くらいでかなりお得でした。
USBメモリーやHDDよりは速くて良いのですが、デメリットとしては、頻繁にカメラと PC で抜き差しするので、データが読み込めなくなったときに泣くことになると思います。

5)外付け SSDがもっともおすすめ。USB3.0 以上のパソコン必須。 ★★★★
上で計測したものは15年前に買った古いものですが、それでも、USBメモリーやHDDの10倍、SDカードの4倍出ています。最新のものは、なんと、1,000MB/s もある!らしいので、ついさっき買いました。1TBで10,000円前後でした。
m.2 SSD の1/2から1/3くらいのスピードですね。実測ではもう少し落ちるかも。m.2 SSD が増設できなくなったら、これで増やすといいと思います。USB接続なので手軽に増やせますし。
※USBの最大帯域を超えて同時に高速通信はできないと思いますのでご注意ください。
※USB3.0以上のUSB端子が付いているパソコンであることを確認してください。
USB2.0までのタイプでは理論値で最大480Mbpsまでで、MB/sに直すと60MB/sしか出ない計算になりますので、
ご注意ください。以下はご参考です。
・USB 2.0 最大理論値 :480Mbps 60MB/s
・USB 3.0 最大理論値 :5Gbps 640MB/s(=USB 3.1 Gen 1、=USB 3.2 Gen 1×1 途中で名称変更された)
・USB 3.1 最大理論値 :10Gbps 1,280MB/s(=USB 3.1 Gen 2、=USB 3.2 Gen 2×1 途中で名称変更された)
・USB 3.2 最大理論値 :20Gbps 2,560MB/s(=USB 3.2 Gen 2×2 途中で名称変更された)
※USBの規格は、パソコン側とSSD側と、あとUSBハブのすべてで揃えないと最大速度はでませんので
ご注意ください。
※速いはずのSSD買ったのにUSB2.0のポートに差してたからめっちゃ遅かった(泣)
なんてこともありあそうな話です。
6)HDDは保存庫に。★★★
安くて大容量。遅いけど。なので、過去データの保存先に最適です。4TBで1万円台。上記の計測例は普通のTV録画用にも使えるものです。

7)(おまけ)30TBなどの激安 SSD ×××
30 TBとかあり得ない容量の SSD がリーズナブルな価格で売っていますが、たぶん、買わない方がいいでしょう。
仕組み的には、底が抜けたバケツと同じで、128GBとか256GBなどの市場で最も出回っている(ダブついている?)安いチップしか入っていなくて、容量が一杯になっても、次々に古いデータを上書きしていくタイプのもので、永遠に容量が一杯になったというエラーメッセージが出ない仕組みになっているのではないかと思われます。使っている人は、データを書き込んでいるうちは気が付きませんし、それなら、読み取り時に気が付くだろうと思いがちなのですが、ここに落とし穴があって、例えば256GBのチップなら256GBまでは正常に書き込みされるため、その分については正常に読み取りもできてしまい、買ってすぐにはなかなか気が付くことができません。256GB以上のデータを書き込んだ後になって、過去のデータが消えていることに気が付いたときには時すでに遅しで、安すぎたストレージに原因があるかもしれない?ことにそもそも気が付けるかどうか。もちろん、理屈上、失われたデータの復旧は一切できないはずなので、ぐれぐれもご注意ください。
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